海釣りでは、毒を持つ魚や、トゲ・歯でけがをしやすい魚がよく釣れます。釣れたら素手で触らない・食べられるか迷ったら食べないが基本です。フィッシュグリップやメゴチバサミ、プライヤーを持っていきましょう。
猛毒(7種)
食べると中毒のおそれがある猛毒の魚。自分でさばいて食べないでください。
- トラフグ猛毒肝臓・卵巣・皮などにフグ毒(テトロドトキシン)を持ち、少量でも命に関わります。フグの処理は資格や届出のある専門家に任せ、釣ったフグを自分でさばいて食べないでください。
- クサフグ猛毒肝臓・卵巣・皮などにフグ毒(テトロドトキシン)を持ち、少量でも命に関わります。フグの処理は資格や届出のある専門家に任せ、釣ったフグを自分でさばいて食べないでください。クサフグは筋肉(身)にも毒がある場合があります。
- ショウサイフグ猛毒肝臓・卵巣・皮などにフグ毒(テトロドトキシン)を持ち、少量でも命に関わります。フグの処理は資格や届出のある専門家に任せ、釣ったフグを自分でさばいて食べないでください。
- コモンフグ猛毒肝臓・卵巣・皮などにフグ毒(テトロドトキシン)を持ち、少量でも命に関わります。フグの処理は資格や届出のある専門家に任せ、釣ったフグを自分でさばいて食べないでください。
- ハコフグ猛毒皮膚の粘液に毒(パフトキシン)を出します。内臓を食べて重い中毒になった例もあるため、食べないのが安全です。
- ゴマフグ猛毒肝臓・卵巣・皮などにフグ毒(テトロドトキシン)を持ち、少量でも命に関わります。フグの処理は資格や届出のある専門家に任せ、釣ったフグを自分でさばいて食べないでください。
- ソウシハギ猛毒内臓に猛毒(パリトキシン)を持つことがあります。カワハギの仲間ですが、肝など内臓は絶対に食べないでください。
食中毒注意(2種)
条件によって食中毒の報告がある魚。
- イシガキダイ食中毒注意大きな個体で、シガテラ毒による食中毒の報告があります(特に南の海域)。大型は食べるのを控えるのが無難です。
- ホタルイカ食中毒注意生のまま内臓ごと食べると、寄生虫(旋尾線虫)による食中毒のおそれがあります。十分に加熱するか、冷凍処理(−30℃で4日間以上など)をしたものを食べてください。
毒トゲ(7種)
ひれやトゲに毒があり、刺されると激しく痛む魚。素手で触らないでください。
- オニカサゴ毒トゲひれのトゲに毒があり、刺されると激しく痛みます。釣り上げたらトゲに触れないよう注意してください。
- アイゴ毒トゲ背びれ・腹びれ・しりびれのトゲに毒があり、刺されると長時間激しく痛みます。素手で触らず、フィッシュグリップなどで扱ってください。
- ゴンズイ毒トゲ背びれと胸びれのトゲに毒があり、刺されると激しく痛みます。死んだ後もトゲの毒は残ります。
- アカエイ毒トゲ尾のトゲに毒があり、刺されると激痛で重いけがになることがあります。尾に近づかず、糸を切って逃がすのが安全です。
- ヒョウモンダコ毒トゲ唾液にフグと同じ猛毒(テトロドトキシン)を持ち、かまれると呼吸が苦しくなるなど命に関わることがあります。絶対に素手で触らず、釣れたら糸を切って逃がしてください。食べるのも避けてください。
- ウミケムシ毒トゲ体の毛(剛毛)に毒があり、刺さると強い痛みやかゆみが出ます。素手で触らず、針ごと外すか糸を切ってください。
- ハオコゼ毒トゲ背びれのトゲに毒があり、刺されると激しく痛みます。小さくても素手で触らず、プライヤーで針を外してください。
けがに注意(9種)
毒はない(または弱い)ものの、鋭い歯やトゲでけがをしやすい魚。
- カサゴけがに注意ひれとえらぶたのトゲが鋭く、刺さると痛みます。
- タチウオけがに注意歯がとても鋭く、触れるだけで指が切れます。針を外すときはプライヤーを使ってください。
- ダツけがに注意くちばしのように長いあごと鋭い歯でけがをしやすい魚です。夜は光に向かって飛び出すことがあります。
- ウツボけがに注意噛む力が強く、鋭い歯で大けがをすることがあります。南の海域の大型は、シガテラ毒の食中毒の報告もあります。
- ウッカリカサゴけがに注意ひれとえらぶたのトゲが鋭く、刺さると痛みます。
- ハリセンボンけがに注意全身のトゲが鋭いので、素手でつかまないでください(身は一般に無毒とされます)。
- ハモけがに注意歯がとても鋭く、釣り上げたあともかみつきます。魚をつかむ道具で押さえ、針はプライヤーで外してください。血に毒を含むとされるので、さばいた手で目をこすらないようにします。
- ヒイラギけがに注意ひれのトゲが鋭く、刺さると痛みます。ぬめりも強いので、タオルや魚をつかむ道具で押さえて針を外してください。
- エソ(マエソ・ワニエソ)けがに注意口の中に細かく鋭い歯がびっしり並んでいます。口に指を入れず、魚をつかむ道具で押さえて、プライヤーで針を外してください。
刺されたときは
- 傷口をきれいな水で洗い、トゲが残っていないか確認する
- 強い痛み・腫れ・しびれ・息苦しさがあるときは、すぐに医療機関を受診する(救急は119番)
- フグなどを食べて、しびれや体調の異変が出たときは、ただちに119番へ
一般的な情報をもとにした目安で、すべての危険を網羅するものではありません。迷ったら食べない・素手で触らないようにし、詳しくは保健所などの情報を確認してください。