ヤリイカ釣り方・釣れる時期・見分け方

Heterololigo bleekeri

イカ・タコの仲間

ヤリイカとは、ヤリイカ科に属するイカです。主な生息場所は「沿岸〜沖合のやや深い層」。大きさは25cm前後で、大きいものは35cmほどになります。

地方名・別名ササイカ、テナシ魚の地方名一覧

ヤリイカのイラスト(特徴を強調した図)

ヤリイカとは?

ヤリイカは、胴が槍の穂先のように細長くとがったイカです。25cm前後、大きいオスは35〜40cmほどになります。2本の長い腕(触腕)がとても短いのが見分けのポイントで、「テナシ(手なし)」という地方名もあります。旬は冬〜春。産卵のために岸近くへ寄るこの時期が釣りのシーズンです。

ヤリイカケンサキイカスルメイカ
胴の形細長く先がとがるやや太め・赤みが強い筒形
ヒレ長いひし形(胴の半分以上)長いひし形短い三角(胴の端だけ)
触腕とても短い長い長い
旬冬〜春春〜夏夏〜秋

地域によって呼び名が違い、ケンサキイカを「アカイカ」「マルイカ」と呼ぶ地方もあります(ケンサキイカ・スルメイカ)。

釣れる時期

釣れる時期12〜5月
最盛期1〜3月

関東〜西日本の沿岸を基準にした一般的な目安です。地域・年・釣り方によって変わります。

1月に釣れる魚2月に釣れる魚3月に釣れる魚

図解で攻略:ヤリイカの釣り方

冬〜春に旬を迎える細身のイカ。船のツノ仕掛けが本命で、冬の夜は常夜灯のある堤防に寄ってくる地域もある。

1ヤリイカはどこにいる?キーワードは「常夜灯」と「深場」

流れ 明るい側 暗い側で待ち伏せ 明暗の境目
  1. 常夜灯のある港・堤防

    冬の夜、明暗の境目に小魚を追って寄る。地域差が大きい

  2. 水深のある堤防の先端

    足元から深い場所ほど回りやすい。中層〜底を探る

  3. 沖のやや深い層

    本来は沖合の群れ。船では底付近〜中層を狙う

堤防から釣れる地域は限られる。地元の釣果情報で回遊を確認したい。

2釣れる時期と時間帯

冬 12〜2月本番産卵前の群れが接岸。数も型も期待できる
春 3〜5月大型3月ごろまでは好期。産卵期の大型が混じる
夏 6〜8月沖の深場へ。釣りの対象になりにくい
秋 9〜11月まだ小さく群れも遠い。シーズン前
夜好機常夜灯に小魚が集まる時間。堤防はここが本番
夕マヅメ好機暗くなり始めに回遊が始まることが多い
朝マヅメ狙える明るくなる前までが勝負。夜明けまで粘る
日中渋い岸からは難しい。船なら深場で狙える

細長い胴が槍のように見えるのが名前の由来。ササイカ、テナシとも呼ばれる

3ヤリイカの釣り方基本は「プラヅノで群れのタナを狙う」

  1. 1投入オモリで仕掛けを底まで落とす
  2. 2シャクリゆっくり竿をあおってツノを動かす
  3. 3乗りを見る竿先が重くなれば乗った合図
  4. 4追い乗りすぐ上げず少し待って数を増やす
  1. ツノ仕掛け(船)

    プラヅノ5〜10本を連ねる。直結はバレやすいが手返しが速い

    イカ竿または船竿オモリ80〜150号(船宿の指定)電動リール
  2. ウキ釣り(堤防)

    夜の常夜灯まわりでイカ用のウキ仕掛け。地域の定番を確認

  3. エギング(堤防)

    小さめのエギ2.5〜3号を中層でゆっくり。夜の堤防で

4釣果が変わる5つのコツ

  1. タナを合わせる

    群れは層で動く。乗った水深を覚えて集中

  2. 直結は巻きを止めない

    糸がゆるむと外れやすい。一定の速さで巻き上げる

  3. 身がやわらかい

    強く合わせると身切れする。ゆっくり重みを乗せる

  4. ツノの絡みに注意

    手返しを急ぐと絡む。ツノは順番に並べておく

  5. すぐ冷やす

    真水に当てず海水氷で冷やすと身が透明でおいしい

釣れる時期・時間は地域や年によって変わります。目安として参考にしてください。

ヤリイカが釣れる釣り方

エギング

やり方・道具・コツを図解した「釣り方入門」へ。

ヤリイカの見分け方

胴が細長く先がとがり、足が短いイカ

よく似た魚との違い(イカの仲間)

黄色の点線の円が、見分けの決め手になる場所です。色や模様は個体や大きさで変わることがあります。

イカの仲間の見分け方をくわしく見る →

ヤリイカの食べ方・おいしい料理

やわらかく甘い身

  • 刺身
  • 煮付け
  • 沖漬け
  • 一夜干し

身が薄くやわらかいので、煮付けは短時間でさっと火を通します。

味や旬は地域・季節・個体で変わります。釣った魚はすぐ冷やし、毒や寄生虫の注意がある魚は特に気をつけてください。 締め方・血抜き・さばき方も参考に。

ヤリイカの基本データ

分類
ツツイカ目 ヤリイカ科
大きさ
よく釣れるのは25cm前後、35cmを超えると大型
寿命
1年
産卵期
12〜4月
生息場所
沿岸〜沖合のやや深い層
好むエサ
小魚、甲殻類
地方名・別名
ササイカ、テナシ

寿命・産卵期・大きさは資料による目安で、地域や個体で差があります。

ヤリイカの豆知識

  • 細長い体型が名前の由来で、群れで沿岸のやや深い層を回遊する。
  • 冬場に接岸することが多く、船からのイカメタルやヤリイカ釣りで人気。
  • 身が柔らかく甘みがあり、刺身や天ぷらで美味しく食べられる。
  • 光に集まる性質があり、漁では集魚灯が使われることが多い。
  • アオリイカに比べ細身で、胴が長くスマートな体型をしている。

ヤリイカのよくある質問

ヤリイカとはどんなイカですか?
胴が槍の穂先のように細長くとがったイカで、2本の触腕がとても短いのが特徴です。旬は冬〜春で、刺身や煮付けにすると甘みがあっておいしいイカです。
ヤリイカとケンサキイカの違いは?
ヤリイカは胴が細長く、触腕がとても短いのが特徴です。ケンサキイカは胴がやや太く赤みが強く、触腕が長めです。旬もヤリイカは冬〜春、ケンサキイカは春〜夏と違います。
ヤリイカは堤防から釣れますか?
冬の夜、常夜灯のある水深のある港に寄ってくる地域があります。ただし釣れる場所は限られるので、近くの釣具店の情報で回遊を確認しましょう。本命は船のツノ仕掛けです。
ヤリイカはいつ釣れますか?
12〜5月に釣れます。最盛期は1〜3月です。関東〜西日本の沿岸を基準にした一般的な目安です。地域・年・釣り方によって変わります。
ヤリイカはどこにいますか?
沿岸〜沖合のやや深い層にいます。キーワードは「常夜灯」と「深場」。
ヤリイカはどうやって食べるとおいしいですか?
やわらかく甘い身。刺身・煮付け・沖漬けなどがおすすめです。身が薄くやわらかいので、煮付けは短時間でさっと火を通します。
ヤリイカの地方名は?
ササイカ、テナシなどと呼ばれます。地域によって呼び方が違います。